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食と栄養コラム 食育・給食

2017.9.9

【第2回】咀嚼力を育むポイント

食事の役割のひとつとして、「かむ力・飲み込む力を身につける」ことが挙げられます。
吸う力や飲み込む力は胎児の時から発達し、生後母乳やミルクを飲むことで上手にできるようになりますが、大人が当たり前にできている「食べ物・ごはんを食べる」という動作はとても複雑で練習が必要です。
お子さんの口まわり(舌、あご、歯など)の機能や消化器官は急速に発達するので、その段階に合わせた大きさや硬さの食事で、かむ力を育てていきましょう。
咀嚼力を育むには、ズバリその時期の食べやすい形状のものを与えること。
食べる事にも意欲的になり、自然とかむ力が育ちます。
食が進まないときは、お子さんの口の動きを見て、食べにくい形状や硬さではないか見直してみましょう。
少し段階を戻してみると食べてくれることもありますよ。

☆食べづらい食材の一例☆

①ペラペラしたもの:レタス、わかめ

②皮が口に残るもの:豆、トマト

③硬すぎるもの:かたまり肉、エビ、イカ

④弾力のあるもの:こんにゃく、かまぼこ、きのこ

⑤口の中でまとまらないもの:ブロッコリー、ひき肉

⑥唾液を吸うもの:パン、ゆで卵、さつまいも

⑦においの強いもの:にら、しいたけ

⑧誤飲しやすいもの:こんにゃくゼリー、もち

これらの食材は、
・小さく切る
・調理時間を長くしやわらかく煮る
・皮があるものは皮をとる
・唾液を吸うものはスープなど、水分のあるものと一緒にとる
・まとまりにくいものは他の食材とまとめる
など工夫してみましょう。
無理強いしてしまうと、食事が嫌な時間になってしまうこともあるので切り方や調理に工夫しましょうね。