長らく子育て世帯の深刻な悩みとなっていたのが待機児童問題です。
私たちといろきっず保育園のような「小規模保育園」は、もともとはその待機児童解消が期待されて制度化されたものです。
しかしながら、小規模保育園はこれまでの常識から考えると、園庭がなかったり小さいことや、2歳までしか通えないこと(3歳でまた保活)を不安に思われる保護者さまも多いため、大きな認可保育所に入れなかったときに仕方なく保活先として考える場所かのような、これまでの保育所のイメージと比べてどこか不完全な園形態であるように見られがちでした。
そのためか、子どもの発達、育ちの過程の面で、特に人間としての土台が形成される赤ちゃんから3歳未満児期に大切な、一つひとつの丁寧な保育の営みを実現しやすい小さな保育園の「子どもにとって」の意義や素晴らしさ、利点についてほとんど知ってもらえていません。
赤ちゃんから1歳、2歳へと進むこの時期の発達は月齢差や個人差が大きく、保育園という集団生活の中では、一人ひとり丁寧に、応答的に、そして、個別の配慮を大切にしながら保育を展開することは実はとっても難しいことであり、でも保育者は皆、それが一番望ましいと考えながらも葛藤を抱えてきた部分でもあります。当たり前ながら、親御さんも、我が子のことを、みんなの中の一人ではなく、その子本人のためのことを一番に考える保育を願っているはずです。
私たちといろきっず保育園では、「十人十育」という保育理念のもと、子ども一人ひとりが、まず何よりも安心して自己を発揮でき、それぞれの個性や「その子らしさ」を引き出せるような、個に寄り添う保育を大切にしています。保育者や保護者の方との毎日の関わりから育まれる基本的信頼感から、自己肯定感の根っこ、そして、非認知能力の根っこがしっかり育まれていく中で、人間としての土台が形成される3歳までには必ずどの子も「その子らしい」素敵な魅力や個性がありありと表出されます。
といろきっずでは毎年、2歳児までに伸び伸びと自由に、自分のありのままに育っていくお子さんの姿を保護者の皆さまが楽しみながら、また、個性やその子がすきなことや得意なことをたくさん感じながら、3歳以降の進級先を改めて検討しお選びになっています。
進級枠が確保されているといろきっず連携園の認可保育所、小規模保育園在籍による市の加点・ランクをもって別の認可保育所、あるいは幼稚園*や認定こども園など、さまざまな園へ卒園児が巣立っています。
*横浜市では保育園と同時間の預かり保育を実施している幼稚園も多く、働いている親御さんで幼稚園の進級を選ばれる方もたくさんいらっしゃいます。
いまその瞬間、その子はどう感じたか。
何を見てどんなことを思い、次に何をしたいと考えているか。
すぐそばで寄り添い、子どもの「その子らしさ」の理解に全力を注ぎ、大人が作った流れにただ合わせさせるのではなく、子どもの頭の中、心の内から保育の道筋を立てていきます。
小規模保育の良さを活かした「0〜2歳に適した最良の保育」を追求し、園児が卒園した後、先々社会に出てからも自分らしく幸せに生きていくための力となる「その子らしさの根っこ」を育む保育を大切にしています。
0・1・2歳での保育園入園先を探されている保護者の皆さま、是非一度といろきっずの園を見にいらしてください。